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優佳良織 (ゆうからおり)

    「この世の美しいものを
     羊の毛で風景画のように表現できたら、
      どんなに素晴らしいでしょう。」

    (優佳良織織元 木内 綾)


    以前はユーカラ織と呼ばれていました。版画家の棟方志功さんが「織物の優しさ、美しさと良さがまろやかに響き伝わってくる意味」と「優佳良之韻々」と書いたことから、「優佳良織」と名付けられました。

    北海道の伝統のようなこの優佳良織。しかし、その歴史は40年余しかありません。
    趣味の手織を楽しんでいた木内綾さんのところへ1960年北海道立工業試験場から「伝統工芸的な織物を」との依頼が舞い込みます。それからは工程や染色などの技術面はもとより、「北海道独自の織物」を確立するため試行錯誤の日々が続きます。 1962年優佳良織工房を発足。北海道の自然と風土を織り込んだ「優佳良織」を確立するも、産業として根付くまでには幾多の試練がありました。

    一つの作品に200種以上もの染色をし、すくい、杉綾、浮き柄、平、綴れなどのあらゆる織の技術を駆使して、複雑な紋様を表現する。まさに芸術品にまで高めた、彼女の「北海道の織物」への熱意と努力は作品の評価となり、実を結びます。

    1978年 ハンガリー国際織物ビエンナーレ金賞
    1980年 「優佳良織工芸館」を開館、その後「国際染織美術館」「雪の美術館」を併設
    1983年 北海道新聞社会文化賞
    1987年 北海道文化賞
    1995年 文化庁長官賞
    1998年 北海道功労賞を受賞

マフラー(流氷) トートバック(ナナカマド) マフラー(ナナカマド)
    今では、後継技術者の育成により量産の道を拓き、北海道の民芸品として代表的なものとなりました。 そして、この厳しく、強く、暖かく、優しい北国の四季を織り込んだ「優佳良織」の製品は、北海道の自然の美しさとともに、広く愛されています。